トンマックルへようこそ
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...2006/11/29 23:34...
予想より良かったです。
シン・ハギュン(ピョ・ヒョンチョル役):韓国軍少尉。避難民が満載の橋爆破命令に背き脱走。
ソ・ジェギョン(ムン・サンサン役):ピョとは違う部隊の韓国軍衛生兵。 米軍のクラブを回る夢があり、死にたくなくて脱走した兵士。
チョン・ジェヨン(リ・スファ役):北朝鮮人民軍中隊長。負傷兵を殺さず同行したため、中隊がほぼ全滅した。
イム・ハリョン(チャン・ヨンヒ役):北朝鮮人民軍リ中隊の下士官。 経験豊かで現実的にものを考え、人情もある兵士。
リュ・ドックァン(ソ・テッキ役):北朝鮮人民軍リ中隊の17歳の少年兵。
スティーブ・テシュラー(スミス役):連合軍アメリカ海軍大尉。 偵察任務中墜落し、トンマックルの村人に助けられる。
カン・ヘジョン(ヨイル役):トンマッコルを象徴する天真爛漫で純粋な少女。
”トンマッコル”とは”トン”=子供のように、”マッコル”=純粋な村という意味です。 村人達は争うことを知らず、自給自足で、いつも笑顔で暮らしていました。 ある日、この村の近くに米軍偵察機が墜落してから、 村人達が知る由も無い戦争に巻き込まれて行きます。
この村にアメリカ兵が助けられて治療を受けていると数日後、 韓国軍兵士2名と人民軍兵士3名がお客さんとして連れて来られ、 鉢合わせをします。 手榴弾を手に持った人民軍が僅かに優位に立って、村民に命令しますが 銃も手榴弾も知らない村民は人民軍のリ・スファ中隊長の声に驚いて 渋々広場の台上に集まります。 そのまま対峙し、夜が明け雨が降り出すと武器の怖さを知らない村民は 勝手に動き出し普段の生活に戻ってしまいます・・・
ピョ少尉とリ中隊長の非情になり切れない性格がこの村に溶け込み、 彼らが不思議な友情を持つまでになった要因だと感じました。 トンマックルの素晴らしさを感じる感受性が戦争時でも彼らにあったとういうか 彼らにはトンマックルの癒しが必要だったのでしょう。
面白かったのはトンマックルに大猪が現れて、テッキ少年兵が危機一髪の時に 横からピョ少尉が飛び込んで助け、今度は彼が追われたシーンです。 演じているシン・ハギュンの表情が迫真の演技でスリルがあり、 真剣なだけに返ってコミカルで笑えました。 その夜、猪の肉を食べない村民に内緒でそれを食べようと村を抜け出すと 既にこんがりと焼けた猪を頬張っている人民軍の3人がいます。 一瞬緊張が走りますが肉を差し出されて仲良く食べることになります。 後からスミス大尉も参加してすっかり打ち解けあいます。 合宿と同じで一宿一飯を共にすると連帯感が生まれるものです。
この夢のような理想郷に忘れていた現実の戦争がやってきて この奇妙な3組の連合軍はトンマックルを救うために立ち上がります。 最後は悲しい結果になりますが泣ける箇所もあり、 なかなか良い映画でした。

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